リアサスペンションが動きが悪いのは仕様なのか??
キャニオンジャパンから戻ってきたフレーム。
もちろんすぐに各部のチェック。
聞いていた通り、フロントフレームはもともとのフレーム、リアバックのみ新品に交換されている。
まず、リアショックユニットを外してリンクの動きをチェックしてみると、何やら異常に動きが悪い。
通常、リアショックを外すとサスペンションアームは非常に軽く動く。例えば、上にあげるとストンっと下がってしまうのが当然の動きだ。
しかし、戻ってきたフレームは動きが非常に渋く、手で力を入れないと動かないほどだ。
んー?
送る前にもちろんチェックしていたがこんなことなかったはず。なにしろ、もともとサスペンションのチェックをしようとしてヘリサートの異常に気付いたのだ。
リンクとベアリングを一つずつチェックしていくと、ロッカーアームのアクスルの動きが渋いことに気が付いた。
これはあかん。機構として許しがたいほど動かない。
このスペクトラルのフレームはロッカーアームが一体モノではなく、左右別々の作りになっている。ということはショックユニットが付いていないと精度がでないのではないか、と考えてショックユニットの上側だけを固定して試す。
動きに大差ない。だめだ。
フレームの備品表を見ると17Nmでアクスルボルトを固定することとなっている。
トルクレンチを使って正確に締めると、ほとんどベアリングが入っていないと思えるくらいしか動かない。
仕方ないのでだんだん緩めていくと、5Nmくらいでやっとスムーズに動き出す。
うーん、この構造だとアクスルボルトを締めれば締めるほど、ロッカーアームがベアリングの側面を直接圧迫していく。そうならないよう、チェーンステーやロッカーボルトの制度と構造で当たり止めになっているはずなのだが・・・。
これはもともとの仕様?でもキャニオンジャパンに送る前はスムーズに動いていた。
となると、リアバックをキャニオンジャパンが組み替えるときにミスったか、もしくは輸送中に力が加わって歪んでしまったのか?
なにしろ、このままでは乗れない。どうすりゃいいんだこれは・・・。
戦いはまだまだ続くようだ・・・。