canyonの重大なトラブル

canyon spectral に乗り始めて半年、リアサスペンションをストロークさせると動きに少し違和感を感じるようになった。

 

そろそろリンクの状態を確認しておこうと考え、それぞれのピボットを分解しようとしてみた。そう、しようとしてみた。

 

しようとしてみたが出来なかった。なぜかできない・・・。

一つ目のリンクすら分解できなかったのだ。

 

 

その時僕は、すこし異音っぽい感じのしたホルストリンク部分を緩め始めていた。

リンクボルトは回るがなぜかボルトが抜けてこないぞ。

ん?だんだんフレームが開いていく??なんだ?

 

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なんか針金みたいのが出てくる。

 

「もしや、ドイツの職人が組むときにクリップを挟んじゃったのか?」と考えた。しかしそんなわけない。

そしてチェーンステー側が開いていくばかりで分解できず、しっかりと状態を確認することができない。

 

んーーーーー。

 

仕方なく、HPからパーツリストを確認してみる。

https://www.canyon.com/downloads/supportcenter/Spectral%20CF%20M33-17_BOM_ts.pdf

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「helicoil」と表記されている。ん?ヘリサートの事だよな、これって。

リンク部分はどうやらインサートなどは使わず全てヘリサートが使われているらしい。

 

ん?と、ということはこの針金みたいな部品ってヘリサートがはがれてきているということじゃないか!

 

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なんかホームページのどこかに「キャニオンバイクはドイツ本社工場の熟練した職人が丹精込めて組み立てている」とか言ってなかったっけ?

こんなのおそらく電ドラで強引にねじ込んで、斜めに入ってヘリサート壊したとしか考えられんわ!!

 

なにしろこんな力のかかるとこがこの状態のまま乗れるわけがない。

というか、こんな状態のままこれまで乗っていたかと思うと気が気でない。おそらく適正な締め付け力が発生していないわけで、乗車中にホルストリンクが破綻した場合のことを想像すると、背筋が凍るような恐ろしい映像しか出てこないですよキャニオンさん。

 

はぁ、と深いため息。

ライドの予定はいっぱい入っているが、26インチを引っ張り出してくるしかないだろう。

これからキャニオンジャパンと交渉かー、と思うと気が滅入る。

クランクといい、シートポストといい、メールと電話の対応はおそらくバイト。技術的なことがわかる責任者?というかよくメディアに登場しているあの人は一切かかわろうとしない。どんな問い合わせをしてもまさに「暖簾に腕押し」という対応に終始されるのだ。

これからの長い交渉のことを思うとため息しか出てこない。

 

とりあえず、ホームページの問い合わせフォームから現状を報告。

これ日本語で入力しているから本国にはいかず、ジャパンに行くんだろうな、と思うとキーボードを打つ速度も上がらない。

自転車人御用達の店を経営していた基店主がキャニオンジャパン立ち上げ時に言っていた言葉が思い出される。

「やばい、しか思いつかないよ」